親の介護をしつつ獣化絵を練習し続けるブログ

介護・発達障害・イラスト・読書関係のお話をします。獣化・transfur好き。

今週病院の待ち時間で読んだ本

 

3/22(2956日目/2783連)2209ベラフ

母の歯医者や内科の待ち時間で、kindle unlimitedで

レンタルした本を読んでいました。

 

岩窟姫 (徳間文庫)

表紙に惹かれて読みました。

スレンダー系アイドルの主人公が、同じ事務所の友人

アイドルの自殺に巻き込まれる話です。

自殺した友人のブログには

主人公からのいじめを示唆する内容が書かれていて、

世間からのバッシングを受け引きこもってしまいます。

勿論主人公は身に覚えがなく、引きこもったため太った彼女は

世間から隠れつつ、友人の死の真相を解明するため動きます。

 

疾走感があり、多くの人がつい考えてしまう芸能事務所の闇…

的な内容が描かれています。

ただ終盤は流石に都合が良すぎるかなとも…

友人側の動きが不可解でしたね。

 

BUTTER(新潮文庫)

この作品もスレンダーな主人公が太ります(笑)

『木嶋●苗事件』が元ネタで、主人公は容疑者の

記事を書きたい記者の女性です。

バターや他の食物に関する美味しそうな描写が全体的に漂いますが、

主人公が容疑者に毒されていく不穏さも良く描かれています。

中盤の主人公の友人のめちゃくちゃな動きも味わい深くて、

終盤以外は相当はまりこみました。

終盤は何故か唐突に世界の解像度が荒くなるというか…

え?読む本間違えた?という空気になります。

結局容疑者の復讐の理由がはっきりしないため、

絶妙に消化不良でした。

ただこの作者さんの本はふんわりと共感を感じる箇所が多く、

結構な数を所持しています。

本屋さんのダイアナ』と『ナイルパーチの女子会』を

お勧めします。

(かつて何故共感を感じたのか少し調べましたが、

作者さんは女子高出身なようで色々と納得しました)

本屋さんのダイアナ(新潮文庫)

ナイルパーチの女子会 (文春文庫)

 

 

さて本日の母の歯医者で読んだ本は、

群青の夜の羽毛布 (角川文庫)

表紙に惹かれたのでレンタルしました。

まず携帯電話がない、家の電話で連絡を取っていたので

大昔の話かと理解。

しかし…あまり古さを感じませんでしたね。

凄惨な場面はほぼない、けれどグロを感じるホラーです。

男性や自立している女性の方は創作として楽しめるはず。

 

母親の暴力、過干渉で長女の主人公は一人では電車にも

乗れない、門限も徹底する24歳です。

妹は元気に反抗的な動きをするのがリアル。

読後感は非常に悪く、この後どうするのよ…という

空気でしたが、冒頭から挿入され続けるカウンセリングの

シーンが秀逸で、読了後に再度その部分は読み返しました。

おすすめはできませんが名作ではあると感じます。

2002年に映画化もされていますが見たくはないですね…。

 

 

ちなみに私がお勧めする小説はぱっと思いついたもので

悪童日記

アルジャーノンに花束を

西の魔女が死んだ

残虐記

『林檎曼荼羅』←短編集『痺れる』収録

かがみの孤城

『八日目の蝉』

 

という感じですね。

 

一番好きな文章媒体の作品はアークナイツですが…。

今回のイベントの話も素晴らしかったですね!ガチャは壊滅しました。